大腸内視鏡検査とは
大腸内視鏡検査は、肛門から細くて柔らかい内視鏡を挿入して、大腸全体を検査します。大腸がんをはじめ、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患の発見に役立てます。
大腸がんは、動物性脂肪の摂り過ぎや食物繊維の不足などといった、食生活の欧米化が影響し、近年、急速に増えているがんです。40歳代から増加しはじめ、女性のがん死亡原因の第1位、男性の第3位となっています。
大腸がんの早期発見を目的として、町田市・その他の各自治体でも、40歳から「大腸がん検診」として便潜血検査が実施されます。大腸がん検診で精密検査が必要と言われた場合は、大腸内視鏡検査などの精密検査を行うことになります。
その他、おなかの調子が悪い、原因不明の下痢や便秘、便に血が混じっているなどの症状がある場合は、その原因を調べるために、大腸内視鏡検査が検討されます。
現在、大腸がんは、早期であれば90%以上が治る病気ですので、40歳を過ぎたら、大腸がん検診・大腸内視鏡検査を、積極的に受けてほしいと思っております。
大腸がんとは
大腸がんは、早期には自覚症状がありません。進行すると、便秘や下痢、便が細くなる、残便感がある、血便など、さまざまな症状が現れます。排便時の出血(血便)で、気が付くケースが多いようです。
また、放置されてしまうケースでは、「単なる痔」「ただの不調だろう」と思い込み、診察が遅れることです。特に、血便が続く方、便秘や下痢が続く方については、自己判断せずに医師へご相談いただきたいと思います。
大腸がんのリスクファクター
- 年齢が50歳以上
- 大腸がんの方が家族にいる
- 高カロリーものをよく食べる、および肥満
- 過量のアルコール
- 喫煙
現在、大腸がんは、40歳代から増加しはじめ、50歳代で加速されて、高齢になるほど高くなっているようです。便潜血検査を受けることで、がん検診の中でも最も死亡率が下がる事が証明されており、各自治体では40歳から「大腸がん検診」が行われています。
大腸ポリープについて
大腸ポリープには、大腸がんになる可能性のあるポリープと、大腸がんにはならないポリープとがあります。大腸がんになる可能性のあるポリープをより早期に見つけて治療するためには、大腸がん検診・大腸内視鏡検査を定期的に受けていただくことが重要です。
大腸ポリープについてもほとんどの場合、自覚する症状がありません。小さいポリープの場合は、無症状といっても過言ではありませんので、日ごろから注意していただきたいと思います。
当院の大腸内視鏡検査について
当院では新しい内視鏡設備と、専門のドクターによる苦しくない大腸内視鏡検査を行っておりますので、安心してお任せいただきたいと思います。実際に検査をお受けいただく方の中には、検査終了後、「ウトウト眠いと思っていた間に、終わりましたね」と言われるほど、気軽な検査になっています。
安心の検査設備と技術による検査を行います
安心して、そして少しでも気軽に検査を受けていただくことで、病気の早期発見、皆様の健康づくりのお役に立ちたいと思っております。
苦痛をできる限り軽減する検査を実施!
高性能な内視鏡スコープと医師の技術により、検査時の不快感や苦痛を最小限に抑えた検査を心がけております。観察は広い視野角で丁寧にそしてスムーズに進めます。当院の内視鏡検査は、完全予約制で経験豊富な医師が対応いたします。どうぞ安心してお任せください。
早期発見に貢献する光テクノロジーを使用!
当院では、LED光源搭載の内視鏡システムを導入しております。これによりLED照明の発光強度を高い精度で制御して、白色光と短波長狭帯域光を生成できます。照射した光と画像処理を組み合わせるテクノロジーによって、粘膜表層の微細な血管や構造を強調するなど、病気の早期発見に役立つ観察画像を作り出すことが可能となります。
ポリープ切除も同時にできる!
内視鏡検査の結果、ポリープが発見された場合は、その場で映像を患者さまにも見て頂き、患者さまの同意のもとですぐに切除も可能です。
大腸がん検診のご案内
当院では町田市の「大腸がん検診」を受けることができます。対象の方は、町田市の助成を利用して受診ができます。
「大腸がん検診」の検査方法は、問診と免疫便潜血検査2日法となります。便潜血検査は、いわゆる検便検査です。大腸がんやポリープがあると、便が腸内を移動する際に便と組織が擦れて血液が付着します。便潜血検査では便に血が混じっているかどうか調べて、目に見えないわずかな出血も検知することが可能です。便潜血検査は、痛みや事前準備といった心配もありませんので、40歳以上の方は積極的に受けていただきたいと思います。
便潜血検査で陽性となった方へ
大腸がん検診(便潜血検査)で精密検査が必要と言われた場合、一般的に大腸内視鏡検査を行うこととなります。
大腸がんも、早期の段階では症状はありません。進行すると、腹痛、下痢や便秘、血便、便が細くなるなどさまざまな症状が現れますが、これらは別の疾患でも現れる症状です。特に気をつけてほしいのが「痔による出血だろう」と自分で決めつけてしまったりすることです。
大腸がんは、早期であれば90%以上が完治すると言われています。便潜血検査で異常あり(陽性)、要精密検査となった場合には、必ず医療機関へご相談のうえ大腸内視鏡検査などの精密検査を受けましょう。また、血便が続く方は、自己判断で放置せず、肛門科や消化器科などへご相談いただきたいと思います。